植物ホルモン重視“切り上げ剪定”適度な切り量
2024年02月07日
(R61.6 切り上げ剪定)
みかん管理
青島みかんです。
令和6年は表年の様相です。
剪定シーズン真っ只中
着果調整まで考慮し
ある程度の切り量で進めていきます。
こちらの成木では
葉の量で10~15%
くらいの切り量としました。
切り上げ剪定で
サクサク進めていきます!
毎年、剪定しているので
20%までは
切らないようにしました。
切ることも剪定
切らない事も剪定
剪定とは切ることだけでなく枝を活かすことです。
適度な切り量で
切り過ぎはいけません。
(切り上げ剪定)
切り上げ剪定は
光を重視するのではなく
植物ホルモンを重視します。
主に切る枝は
・下垂枝
・下側から出た枝
・弱って細い枝
・黒ずんだ枝
立枝は使います(果実を成らせます)
立枝を切るタイミングは
横枝になってからです。
なぜですか?
植物ホルモンを
動かしたいからです。
(枝を活かす)
植物ホルモンは
主に上に向かって動きます。
(立枝は活発)
日光の妨げになりませんか?
そのように考えるのは人間です。
邪魔な枝はありません。
日光が当たるほど
光合成が活発になるわけでもありません。
光飽和点は
20000~30000luxです。
柑橘系(C3植物)
光合成は遅くて弱い(暑さに弱い)
光を優先することよりも
植物ホルモンを
動かすことに専念した方が
良い結果が
得られやすいと考えます。
植物ホルモンの力は強力です。
皆さんもご存じでしょう。
オーキシンやジベレリン
植物調整剤の効果は大きいですよね。
糖度が上がったり
体質が硬くなったり
植物ホルモンの力です。
樹体内に有る
ホルモンを上手く
活かすことができれば
負担も反動も少なく
内容、体質、収穫量も
理想に近づけることができます。