【青島みかん】長期貯蔵“水を攻略する”ホルモン体質強化
2023年12月09日

(12月 青島みかん)
みかん管理
青島みかんです。
厳しい着果管理
葉果比35枚以上で仕上げ。
有葉果を出すために
切り上げ剪定を続けています。
CN比を高く保つために
秋肥は極力切っています。
(有葉果増量狙い)
青島みかんは
長期貯蔵に優れたみかんです。
近年は温暖化で
開花が早まっています。
内容が充実する前に
花が開いてしまうのです。
(絶対ではない)
よって昔より
長期貯蔵が難しくなっています。
隔年結果が酷いと
有葉果ではなく
直花果が多くなる心配があります。
個人的見解ですが
直花果は長期貯蔵には
あまり向かないと考えます。
それから
みかんの貯蔵中に
カビ病、腐敗などが増えていると
お話を聞くことがあります。
薬剤の効果が
落ちているんだと
心配をされる方がいらっしゃいますが
貯蔵中に腐敗果が多いのは
“水”の影響だと考えます。
長期貯蔵は
水を攻略することです!
みかんの詰めすぎや
予措不足もあるかもしれませんね。

(みかん下向き)
有葉果は直花果より
貯蔵性は向上すると考えます。
有葉果でも下向きで
軸がなるべく細い方がいいですね。
窒素が多すぎると
軸太が心配されますので。
窒素過多=ジベレリン活性
ジベレリン活性=水を含みやすい状態です。
樹体内の水をしっかり出すためには
(代謝を良くする)
立枝をしっかり
利用することです。
特に上部の立枝ほど
蒸散が活発になりますから。
薬剤がかかりにくいとか欠点もありますが。
果実が水を含みやすい状況として
アンモニア態窒素の
濃度が高いことも考えられます。
アンモニア=毒物
水で中和するため
自然に水が
入りやすくなると考えます。
更にマニア的視点では
極力“新月”の日の
収穫を心がけることです。
は?という方が多いかもしれませんが。
月の満ち欠けは
植物体内の水分の動きに影響します。
満月時は
枝の先端にまで
水が行き渡ります。
水の多い状態での収穫を避けるため
収穫は“新月”を狙うと
水分が少ない状態で
収穫できるということです。
予措にも時間をかけなくて済みます。
弓を作る職人は
“新月”の夜に
竹を取に行きます。
(昼間の時もある)
腐らせないための方法です。
