【水溜まり園】切り上げ剪定“ホルモン強化”N減量で正解見えた!?
2023年06月03日

(R5.5.8 早生 切り上げ剪定)
みかん管理
早生みかんです。
切り上げ剪定継続園です。
雨が続くと直ぐに
水溜まりができるみかん園でした。
窒素分は
徐々に減量をして
ようやくまともな
状態を作れたと考えています。
ホルモン強化により
樹勢が良くなってきました!
芽が真っ直ぐ止まる
葉が真っ直ぐ止まる
葉色は薄め ⇒ 濃くしないよう気を付けています。
まだ少ないですが
有葉果が増えて来ました。
果形が扁平な
みかんも増えて来ました。
以前は丸形や腰高みかんで
平均レベルの
みかんに届かないこともありました。

(列ごとに水溜まり)
☆窒素を減らして
肥大はしないでしょう?
大きな花:有葉花(果)を多くします。(収穫量の確保、小玉防止)
小さな花:直花を少しでも減らします。(切り上げ剪定)
剪定時期:1月中旬~ 早くすることでホルモンレベルを上げ、肥大は進みやすい。
☆窒素を減らして
新葉が増えるんですか?
発芽(新葉)を増やすためには
ジベレリン、サイトカイニン、オーキシンのバランスです。
窒素を多くしても新葉は簡単に増えません。
☆窒素を減らして
果形が扁平になるんですか?
果形はホルモンによって変化します。
ジベレリン=縦肥大
オーキシン=横肥大
サイトカイニン=細胞分裂促進(房数期待)
窒素減量で縦肥大を抑制できます。
☆窒素減らして
有葉花が増えるんですか?
有葉花の多い少いは
CN比によって決まります。
CN比を高くするためには窒素減量が早いです。
光合成による同化養分が
手で撒く窒素(肥料)より多くなることが望ましい。
曇天や雨続きでは
光合成はそこまで進まないと考えます。
バランスを取るために窒素減量をしています。
窒素減量のためには
切り上げ剪定は必須条件と考えます。
減量体制3年目:年間窒素10㎏以下
