【蒲郡みかん】有機農法により果実内容は良好だが“ゴマダラ集中攻撃”で樹はボロボロ!?

はるみ園
(R6.1.12 はるみ園 管理者 河上氏)

みかん管理

有機栽培はるみ園です。

管理者の河上さんは

有機農法で
はるみを栽培し始めました。
(無肥料無農薬)


黒点病は少々
発生が見られましたが

果実内容は良好で
お客さんにも好評だったのです。


しかし

ゴマダラカミキリの
集中攻撃を受け樹はボロボロでした!


樹の方が限界を超えて
枯れ込みが酷くなってしまったのです。

ここのはるみ園は

河上さんが
借り受けてから
有機農法に切り替えました。

切り上げ剪定による
植物ホルモンの強化を狙いました。


それなりに
ホルモンの変化が確認できました。

回復の兆しも見られたので
持ち直してくれたらと期待はしていました。


しかし
管理の途中で異常な
ゴマダラの発生に遭いました。

捕殺を試みるも
間に合わなかったのです。


樹上部でも地下部でも
ゴマダラカミキリの仕業による
穴が大量に空いてしまったのです。

春先には
枯れ込みが進行し
改植を余儀なくされたのです。


再度、はるみに植え替えるそうです。
ゴマダラカミキリ
(ゴマダラカミキリ穿孔)

ゴマダラ集中攻撃の原因は
栄養成長に大きく傾き過ぎたためです。


話を伺った中では

堆肥や肥料を
沢山撒くことが好きな方だった。


前任者の多量施肥が
大きく響いてしまったと考えます。

窒素過多による発根阻害が原因で

ホルモンのバランスを
大きく崩してしまったのです。

若木の内から
窒素分を多く与えてしまい
ジベレリンが強くなり過ぎましたね。


窒素(肥料)で植物が育つのだ!

そのように
考えてしまうと
多く撒いてしまうのです。

若木で樹が小さいのなら

小さいなりに少量を
撒けばまだ良かったのです。


樹体内に溜まった

多すぎる窒素分は
アンモニア態で蓄積し細胞が弱ります。
(壊死する)


アンモニア態窒素は
植物にとっては毒物です。

体外に持ち出そうとします。

弱った枝に溜めて枯れ枝にします。

果実に溜めて腐敗が早まります。

吸い取って貰おうと害虫を呼びます。

それから
虫除けホルモンである
エチレンが生成されなくなります。
(ジベレリンが強すぎるため)

自然界にある樹木は
そこまでカミキリムシは入りません。

窒素を撒かなくても

自然の力で
あれだけ大きくなれるのです。

人間の過保護が問題だったのです。



はるみ園の様子

ゴマダラカミキリ
(ゴマダラカミキリ)


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