青島みかん
(R4.12.12 青島 浮皮の様子)

みかん管理
青島みかんです。


収穫間近のみかん様子です。

ヘタ周りから
果頂部にかけての
浮皮が散見されました。


枝吊りをやっている
場合ではありませんね。


摘果不足で
浮皮みかん発生です!


貯蔵はできません
原料みかん行きでしょうね。


切り上げ剪定までは完璧でしたが

最後まで摘果が
出来なかった悪い例です。


枝吊りで良しとしてしまったのです。

また、窒素分が
多くなったと考えられます。


固形肥料の
穴施用をやったのに

肥料を減らさず
そのまま撒いたのです。


人が良かれと思って
普通に行っていることは

やり過ぎると
良くないこともあります。


窒素分の多い少ない
適量は園主さんが考えることです。

雨年だからこのくらい
樹を大きくしたいからこのくらい
内容重視だからこのくらい
収穫量重視だからこのくらい
ジベレリンを抑制したいからこのくらい
病害虫が多いからこれくらい
貯蔵性を高めたいからこれくらい


どのあたりを
目指すかで管理微調整です。

場合によっては窒素ゼロを
選択することもアリだと考えます。
(人力の窒素ゼロのこと)

窒素ゼロは
手抜きではなく
技術だと考えます。

窒素ゼロ時の大変な点は

切り上げ剪定をしっかり行うことです。

土づくり大切です。(セルカ(ミネラル)、堆肥、客土)

摘果を怠ってはいけません。

着花過多の場合
8月中に樹上部摘果又は枝別摘果。


みかん枝吊り
(みかん枝吊り)

着果ストレスをかけて
果実内容を上げたかったと言います。

後期一発摘果ですね。

摘果が足りなかったのが一つ
窒素分が多くなってしまったことも

浮皮みかんの要因です。




着果過多でも
浮皮にしたくないなら

窒素分多いとダメです。

切り上げ剪定をしっかり行い
窒素は極力切ります(あまり撒かない)

その代わり
着果ストレス(負担)あるので


摘果は遅くとも
9月中に行いたいですね(天候により調整)

☆負のスパイラル

着果過多=光合成弱い(貯蔵養分低 糖度集積弱)

光合成弱+窒素過多=アンモニア態窒素増加

アンモニア態窒素=毒物

毒物=水で中和(吸収する)

浮皮の条件を作ってしまった上で

浮皮軽減を考えるのでは難しくするばかりです。

温暖化は進み
激しい天候が当たり前です。

過去の栽培マニュアルは使えないと考えます。

令和に相応しい
栽培マニュアルを考えたいですね。


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