【浮皮対策】窒素過多“水の吸収”加速する!?
2023年02月17日

(多雨 浮皮心配)
みかん管理
青島みかんです。
異常気象が
当たり前の時代です。
今後も
適度な降雨は
期待できませんね。
水が欲しい時に無くて
いらない時に雨続きになり
果実品質の管理が難しくなります。
これまでの考え方では
通用しない領域かと考えます。
窒素は毎年
たっぷり撒くべきだ!
と考える方もいます。
窒素はそこまで
必要がないと考えることもできます。
山に自然に
生えているような
樹が参考になります。
人が窒素をまいていませんから。
植物は
窒素が過多になると
樹体外へ出そうとします。
分解しきれない窒素
アンモニア態窒素
として樹体内に溜まります。
アンモニアは毒物です。
何とか外へ出そうとします。
〇枝に溜めて枯れ枝にします。
〇害虫などを集めて吸汁してもらいます。
〇果実に溜めて腐敗させます。
〇果実に溜めても
時期が来ないと腐りません。
濃度が濃いと薄めようと水分を引っ張ります。
窒素過多では水の吸収が加速します!
窒素過多では
ジベレリンを活性化させます。
ジベレリンは
縦方向に伸びやすく
水分を含みやすくなります。
水を吸収し栄養成長を強めます。
個人的見解ですので。

(収穫前の果実の様子)
雨が多い年は
窒素量には注意しています。
雨でも窒素分は入ってきますから。
窒素や肥料についての
考え方を変える時かもしれません。
肥料をたくさん撒いても
流亡して自然環境に
負担をかけてしまいます。
窒素の良い所はないの?
〇早く樹を大きくさせます。
〇元気な徒長枝が出やすくなります。
〇みかんを大きくできます。(収穫量多)
〇光合成が高まります。(?)
良いことって
あまり無いと感じます。
窒素を与え過ぎることは
みかん栽培を
難しくしているようにも思えます。
窒素が多いことで
異常気象に振り回されてしまうのです。
少ない窒素で
ホルモンを活かすことを考えた方が
水に対して過剰には
反応しなくなるはずです。
※ホルモン活かす:バランスを整える
