【みかん収穫】“浮皮心配シーズン”対策ある?
2022年12月01日

(収穫待ち青島みかん)
みかん管理
青島みかんです。
みかん管理が一段落
収穫間近の暖かい雨
世間では紅葉シーズンですが
青島みかんでは
浮皮心配シーズンです!
収穫時期くらい
晴天が続いて欲しいものですが
思うようにはいきません。
摘果が甘かった樹
チョッと無理をして成らせた樹
そんな樹では
浮皮が進行しています。
途中までは
良質なみかんに
見えていたのですが
収穫が近くなると
天候の急変に振り回されて
浮皮以外にも腐敗果、傷み、鳥獣害など
心配事が増えてきます。
心配事を一つでも減らせるように
先ずは浮皮対策を考えてみては。

(青島みかん)
浮皮みかん対策について
浮皮をゼロにすることは
難しいことがあるかもしれません。
浮皮を少しでも
軽減するための管理参考に
〇剪定時の注意
立枝を切らない(成らせてから切る)
立枝は蒸散が活発です。
水の抜け道になります。
樹上部の立枝ほど
蒸散は活発になります。
〇適正着果を心がける(着花(果)過多の場合注意)
表年は特に注意です(早期摘果~)
適正葉果比 25~30枚に1果など
〇窒素過多に注意(天気を見ながら施肥)
窒素過多=樹の内部でアンモニア態窒素が増えやすい
アンモニア態窒素=毒物(植物からしたら)
毒物は体外に出そうとします。
弱い枝から枯れ枝にします。(下枝など)
果実に溜め込んで腐敗を早めます。(直ぐには腐らない)
果実内のアンモニア濃度が
高まると水で中和しようとします。
〇直花果より有葉果を増やす。
直花果は直に水の影響を受けやすい。
有葉果は葉を持っているので水の影響は受けにくい。
〇幼果からカルシウム補給に努める。
カルシウムで細胞壁を強化し
浮皮軽減になるのは誰も知っていますが
カルシウム補給は
5月くらいから進めるのはどうでしょうか?
カルシウムは吸収に
時間がかかり難しいからです。
カルシウム吸収について
高温乾燥では鈍る
窒素過多では鈍る
蒸散能力が弱いと鈍る
セルカなどをカルシウム補給として撒くのもアリです。
