【みかん管理】表年“一次生理落果”中途半端に落ちる?

ヨシダstyle

2023年06月09日 17:00


(R5.5.15 早生 生理落果)

みかん管理

11年生若木
早生みかんです。


令和5年は表年のみかん園です。

着果過多樹がありました。

切り上げ剪定と窒素減量を取り入れ

樹の力を引き出す
努力はしてきたつもりです。


丁度、高温と重なって


一次生理落果では良く落ちました!


主に新芽との養分競合になります。

二次生理落果は
根との養分競合になります。


生理落果の落ち方で
今後の着果管理が変わってきます。

落ち方を良く観察して
摘果の優先順位を決めていきたいです。


一次と二次の生理落果でしっかり落とせないと

中途半端に果実が残ってしまいます。

落ちるべき時に
しっかり落とせると良いのですが。


(一次生理落果)

良く言われることですが

一次より二次落果が多くなることはあまりない

と、昔から言われてきました。

根の伸長(発根)が弱く
養分競合も緩和されるためだと考えます。

着果過多であれば
一次と二次でしっかり落とし


特に早生みかんなら
樹勢維持に努めたいものです。

二次の生理落果に影響される

根の伸長(発根)が
弱い原因は窒素だと考えます。

窒素過多になると
根っ子の伸長が弱まってきます。(発根阻害心配)


地下部(根っ子)が活発にならないため

二次の生理落果が弱まると考えます。

当然、摘果が大変になってきます。

隔年結果改善としては

1 切り上げ剪定

2 生理落果(一次と二次)

3 人力摘果

窒素を多く撒くと

根っ子の
伸長阻害が
心配されますので

窒素は適量に止めておきたいですね。

根っ子で作られる
サイトカイニンが不足すると

発芽や花の質にも
悪影響を及ぼすと考えます。


窒素の適量は

園地の環境や、樹(樹齢など)で違うので

良く考えて窒素は撒きたいですね。




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