本当は美味しい“葉裏みかん”直射日光はそこまでいらない?
(R4.11.4 早生 葉裏みかん 適正葉果比)
みかん管理
早生みかんです。
切り上げ剪定を
始めて10年以上です。
樹形はV字仕立て
着果して下垂することで
開心自然形のようになります。
(イメージ)
美味しいみかんは
隠れている“葉裏みかん”です!
切り上げ剪定では
枝の下垂領域を強化します。
(至る場所でも下垂しやすい状態を作ります)
枝が垂れ下がることで
自然にみかんが
葉裏側、枝の中側に隠れるようになります。
果頂部は下向きに仕上がり
無駄な果実肥大や
軸太みかんを回避できます。
一般的に光がたっぷり注いで
美味しいみかんの
イメージがあるかもしれません。
実際はそこまで
直射日光はいらないと考えます。
果皮の柔らかい早生みかんでは
直射日光が当たり過ぎると
日焼けや果皮障害なども心配されます。
(切り上げ剪定 葉裏みかん)
みかん高品質重視
注意点
〇葉色を濃くしない
窒素が多過ぎると
葉色が濃くなってしまいます。
栄養生長にはプラスですが
生殖生長にはマイナスだからです。
淡い葉色を意識します。
大きいみかんで
収穫量だけを稼ぐのであれば
窒素を多めに与えて
葉色濃くしても大丈夫ですが
みかんは少量でも
内容の濃い美味しいみかんなら
窒素は控えめで
葉色は濃くならないようにします。
☆その他補足
切り上げ剪定は
樹勢強化や
ホルモン強化を狙います。
樹の本来の力を引き出す方法で
人力の窒素はあまりいらなくなります。
切り上げ剪定は
立枝を積極的に使うので
蒸散能力が活発になり
浮皮軽減にも期待できます。
何かの高い資材を
散布する前に考えてみては?
参考までに。
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