切り上げ剪定“葉の量20%”多すぎかも?

ヨシダstyle

2025年03月17日 17:00


(早生みかん 切り上げ剪定 令和7年5%前後)

みかん管理
早生みかんです。

切り上げ剪定
15年以上経過しました。

それなりに樹勢は
確保できているつもりです。

今年も切り上げ剪定で進めました。

剪定はしっかり切る


葉の量で20%は切り過ぎかもです!


剪定の考え方では様々あります。

切らなきゃダメ
切らないと芽が出ない
切らないと品質が上がらないなどです。


ただ正解はありません。

葉の量で5%でも
10%でも良いと考えます。

剪定は
切ることではなく
枝を活かすことです。

みかんが成って
品質的に問題なければ


それで大丈夫なのです。

沢山切ったら
良いわけではありません


丁度良い加減の
切り量があるはずです。

因みに写真の
早生みかん園では
切り量は5%前後でした。


(切り上げ剪定)

沢山切るとスッキリして

気持ちがいいという
考えもダメではありません。


人がスッキリするだけなんですが。

それから

発芽についてですが

発芽場所

・枝の背から発芽

・果梗枝からの発芽

・予備枝からの発芽

・スッコキ処理後の発芽

〇高品質な有葉花を出すためには

枝の背からの
発芽が最も有効です。

芽が真っ直ぐ止まり
ホルモンも乱れ少ないのです。


1本1本独立しており

芽の先端には
有葉花が着きやすいです。


〇果梗枝からの発芽はどうしても複数出てしまいます。
力が分散します。
有葉花は着かず
弱い直花になりやすいです。
割と弱く長くなりやすいです。
良い芽で止まることもありますが確率は下がります。


〇予備枝を設定しての発芽はイマイチです。
直花でも大丈夫なら良いかもです。
有葉花は着きにくいです。
芽は長くなり過ぎることもあります。
先端先細り、芽が曲がってしまうことも良くあります。

〇スッコキ処理は、
芽数が増えて短く弱い芽になりやすいです。
葉数を増やすだけなら問題ありません。
素晴らしい有葉花は着きにくいです。


有葉花は着きますが
短く弱いことが多いです。

予備枝の設定や
スッコキ処理などは

試験場などが指導で
見せるために実施します。

農家は予備知識として
覚えてくれたら大丈夫です。


農家が実際にやることでも無いと考えています。

それは、弱い芽は
利用価値が低いからです。

弱い芽でも
直花着きますよ!

と言います。

直花=生理落下率が高いです。

花を咲かせて
貯蔵養分を浪費し落ちていくので


無駄花とも言っています。

しっかりした芽
高品質な有葉花は
利用価値が高いと考えます。


耐候性が強く
品質を保ちやすいです。

大きく咲く有葉花は
収穫量も極端に減少しません。




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